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病害虫管理(防除・農薬)

学んだ内容のまとめ

1、農村の多面的な機能 土砂流出を防ぐ 土砂崩れの防止

・洪水を防ぐ機能

耕作された田畑は雨水を一時的に貯留する機能があり、洪水発生を防止する役割を果たしている。

・地下水を作る。暑さを和らげる。

田畑貯留の雨水は地下にゆっくり浸透し地下水になる。

水田の水分の蒸発と作物の蒸散で空気が冷やされる。周辺市街地の気温上昇を抑える効果がある。

(お米が作られなくなることは、気温の上昇にも影響がありそう。)

・生き物の住処、癒しや安らぎと文化伝承

各地の五穀豊穣祈願の祭りと、澄んだ空気、きれいな水、四季の変化が心身のリフレッシュになる。

(人の暮らしの原点であり、安らぎの場所は残すべき 医療や介護、福祉での役割を担う地域もある)

2、農薬について

防除不適切使用による水質への影響や周辺自然生態系への影響の可能性。土壌消毒臭化メチルによオゾン層う破壊。

農薬の定義

農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ネズミ、その他の動植物またはウイルスの防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進または、抑制の用いられる成長促進剤、発芽抑制剤、その他の薬剤をいう。

防除目的であれば天敵も農薬に含まれます。(薬以外でも農薬であり得るってことですね。)

農薬の安全性の担保

毒性試験と環境生物試験が行われている。刺激性試験、催奇形試験、発がん性試験などの多くのハードルを越えて市場に出されている。

使用者(農業者)の遵守すべき省令 環境省令第5号

責務・農作物、人畜、水産動物等に被害が生じないようにする責務を有する。

表示事項の遵守・農薬のラベルに書いてある事項を遵守しなければならない。

被覆を要する農薬の使用・クロルピクリン、臭化メチルを含有する農薬使用した時は揮発防止のために必要な処置を講ずるように努める。

帳簿の記載・農薬を使用した時は①月日 ②場所 ⓷農作物 ④農薬名 ⑤使用量または希釈倍数を記録 するように努める。

農薬の使用は使用者責任

※古い農薬の使用禁止=適正処分が必要、時代が変わり使用禁止となっている場合がある。要注意※絶対に使わない。

無防除でダメなのか?

水稲は無防除でも収量確保できそうであるが、地域別でばらつきが出る。

リンゴは・・・。収穫は難しい(モモチョッキゾウムシ、炭そ病など)

農薬を使わない場合でリスクが発生することもある。

病害虫原因の毒素

小麦の赤カビ病:菌が毒素を生産。(デオキシニバレノール、ニバレノール)

下痢や消化器疾患、熱安定性が高く通常調理では減毒されない。=防除の必要性

※有機栽培とは Jis規格制度における有機栽培の定義

・遺伝子組み換え不使用

・化学合成農薬、化学肥料や化学合成資材不使用

・有機栽培技術で2年以上(多年生では3年以上)経過

・堆肥などによる土づくりを行った圃場で栽培

以上を守り認証機関審査合格した上でJIS マークを添付

有機農産物として販売できる。

特別栽培とは・・・。

・国のガイドラインに基づき各県が独自の認証制度を実施。法令に基づいて遵守義務を課するものではない。

特別栽培の定義:化学合成農薬及び化学肥料(窒素のみ)を慣行栽培に比べて5割以上削減

ただし、地域によって慣行栽培で使われる農薬の使用量は異なります。

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