生姜シロップの製造について

シロップの製造について

寒い地域だけどあまり使われていないような・・・。

東北は寒い地域です。私は生姜湯にご縁の無い生活をしていましたが家の祖母は生姜湯を飲んでました。生姜の加工に携わってから飲んでみるとなかなか良い。あたたまるんです。でも、今祖母が使っている生姜湯の素は何だか薬臭い様な?

添加物の無い、尚且つ、生姜のあたため成分をふんだんに使った商品作りを目指しました。

生姜シロップは冬はお湯割り、お酒で割ったりと言う使い方が一般的です。砂糖代わりにも使えて、お菓子。醤油などと混ぜると料理にも。幅広く使用出来ます。

作る前に

生姜シロップ作りには容器密閉食品製造業の許可が必要でした。保健所に相談し条件を確認して許可を取得しました。

作り方を考える(生姜液の試作)

通常は生姜を薄く切って砂糖をまぶしてしばらく放置してしみ出した液でシロップを作る様でしたが全く違う方法。加熱工程を検討して冷えに有効な成分『ショウガオール』を沢山含む。そんな製品を目指します。

生姜の冷えに対する有効成分『ショウガオール』は加熱する事でジンゲロールが変化して生まれます。ですが加熱しすぎると生姜の香りが飛んでしまうという問題も発生します。香りを残しつつショウガオールもふんだんに含まれる。ちょうど良い加熱温度と時間を何度も試作を繰り返しながら作りました。


生姜液と砂糖を混ぜる

試作段階では通常の砂糖(三温糖)を使ってました。試作品を味見していただいた方々から生姜は体に良いイメージがあると言う事で砂糖で有ることが抵抗を感じる事が分かり、砂糖でも良いイメージのある物「てんさい糖」を使う事としました。てんさい糖はオリゴ糖が含まれていて腸の働き善玉菌のエサとなる事で有名です。

出来上がったシロップ試食

試食してみた結果が納得いかない。甜菜糖と生姜液の配合を何度も何度もテスト、試行錯誤しました。ちょうど良い配合に加えて乾燥させた生姜を加えることを思い付き「生姜の粉」をブレンドしてみました。その結果、薬臭さの無い、満足のいく製品が出来上がりました。

ブレンドした生姜の粉

完成品

大きいサイズ200mlと小さいサイズ100mlで2020年12月6日から販売開始しました。

2021年、辛みが強いタイプ『こがね生姜しろっぷ』100ml、200mlも新たに加わりました。

※工程は、保健所の指導のもと殺菌などのため温度管理を徹底して製造しております。